かせかけ
琉球舞踊古典女七踊り、第五弾は「かせかけ(かしかき)」です。
撮影日:2018年10月20日
踊り:儀間佳和子さん
夫の着物を丹念に織っている女性。綛と枠を持って踊る「かせかけ」は、少しの苦労や不安もありながら、未来への希望と愛に満ちたとても美しい踊りです。その歌詞は次のようになっています。
七読と廿読(ななゆみとぅはてん)
綛掛て置きゆて(かしかきてぃうちゅてぃ)
里が蜻蛉羽(さとぅがあげじば)
御衣よすらね(んしゅゆしらに)
七読や廿読(経糸の太さのこと)の糸を糸巻に綛置き、愛しい貴方にとんぼの羽のような美しい着物を作ってあげたい。
枠の糸綛に 繰り返し返し
掛けて面影の 勝て立ちゅさ
糸巻の枠に繰り返し糸を巻き付けていくにつれて、貴方の面影が募るばかりです。
綛掛けて伽や ならぬものさらめ
繰り返し返し 思ど勝る
糸巻きをしても貴方への思いは募るばかりで慰めにもなりません。返し返し糸巻きをするごとに思いは増します。
(上記の歌詞の意味は、書籍やインターネット上の情報を参考に上田自身が編集して載せたものです。)
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