加那よー

琉球舞踊 雑踊りの「加那よー」を撮影しました。


撮影日:2023年4月16日

踊り:大屋柚稀乃さん

雑(ぞう)踊りとは、琉球舞踊の中でも琉球王国時代に作られた古典舞踊ではなく、戦後に作られた舞踊のことを言います。その中の「加那よー」は恋の踊りであり、愛しい人への思いを描いています。その歌詞は次のようになっています。


面影の立てば 宿に居らりらぬ

できやよ押し連れて 遊で忘ら


愛しい人の面影が立てば家にじっとしていられない

さあ連れ立って出かけ、唄や踊りを楽しんであの人のことを忘れよう

貫木屋のあさぎ 手巾布立てて

我が思る里に 情呉らな


立派な家の母屋の別棟で愛の印の手巾を織って

あの人に愛情の印として差し上げましょう


情呉るばかり 手拭呉て何しゆが

腰くん締める めんさ呉らな


愛情の印というなら手巾をあげてどうするのですか

それなら腰に巻くミンサー帯をあげましょう

遊で忘ららぬ 踊て忘りらぬ

思勝て行きゆさ ありが情


愛しい人のことは遊んでも踊っても忘れられない

思いがますます募っていくばかりです、あの方の愛情で


この日は、沖縄に黄砂が舞い飛んできた日でした。少しモヤがかかった風景は、この踊りが表す恋心を幻想的に演出するかのようでした。年に一度あるかないかの稀有な日でした。


(上記の歌詞の意味は、書籍やインターネット上の情報を参考に上田自身が編集して載せたものです。)

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