琉球舞踊写真集 舞踊家のご紹介1
琉球舞踊 古典女七踊り写真集『ウミサトゥユ』のモデルとなっていただいた7人の実演家の方々について、撮影時の様子も交えながら少し書いてみたいと思います。
撮影順にご紹介していきましょう。まず、この写真集はこの方の撮影から始まりました。
福島千枝さん(「伊野波節」)。
福島さんは現在、特定の団体に属さず、独りで活動をされています。写真集でお1人だけ所属会派が記されていなかったのはそのためです。元々沖縄のご出身ではなく、沖縄や琉球舞踊に魅せられ、今や琉球芸能のど真ん中で活躍されています。
1人でやっていくという決意、しかも生まれ育った土地ではない場所の伝統芸能をやっていくということは、かなりの覚悟がいるはずです。独立独歩の精神、精進の毎日はまさに尊敬!こういう方が伝統芸能に新しい風を吹き込んでいくのだと思います。舞台上では、どこかクールな印象も纏いながら、華があって存在感もある方です。
そんな福島さんに伊野波節を依頼させていただいたのは、この踊りの主人公である女性の哀しさ、強さ、そして心の奥深くの怨念のようなものを写真に写すことができるのではないかと考えたからです。撮影は12月。いくら南国沖縄と言えど、冬の海はやはり冬の景色です。頬にあたる冷たい風、やりきれない感情。伊野波節にピッタリの季節、風景、そしてモデルさんでの撮影となりました。その撮影結果は、写真集に掲載した写真のとおりです!!
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