伊野波節
新進気鋭の琉球舞踊家の方々にモデルになっていただき、沖縄の景色をバックに撮影していきます。
その第一弾として、琉球舞踊の古典女七踊りの1つ、伊野波節を撮影しました。
撮影日:2017年12月25日
踊り:福島千枝さん
古典は琉球王国の時代から受け継がれてきた踊り。中でも女七踊りと呼ばれる7つの踊りは、特に愛と哀しみに満ちた踊りです。この伊野波節(ぬふぁぶし)は、思いを寄せる人に会いに行ったものの会えなかった(相手が来てくれなかった)という女性の心情を踊ります。その歌詞は次のようになっています。
逢わん夜の辛さ 他所に思なちゃみ
恨みてぃん忍ぶ 恋の習や
逢いに行ったのに逢えない辛さ、あの人は他の人に思いを掛けてしまったのでしょうか。恨めしさは有りながらも、それでも逢いに行くのが恋心というものです。
恩納松下に 禁止の碑の立ちゅす
恋しのぶまでの 禁止やねさみ
恩納番所近くの松の下に禁止版が立てられたが、恋し忍び会うことまで禁止はしていないでしょう。
七重八重立てる 籬内の花ん
匂移すまでの 禁止やねさみ
花を七重八重に垣根で囲っても、その花の匂いがただようことまで禁止はできないでしょう。
逢わん徒に戻る道すがら
恩納岳見れば白雲のかかる
恋しさや詰て見欲しゃばかり
逢えずに帰る道すがら、恩納岳を見ると白雲がかかっていて見えません。その様を見るとますます会いたくなり、せつない気持ちでいっぱいになるのです。
(上記の歌詞の意味は、書籍やインターネット上の情報を参考に上田自身が編集して載せたものです。)
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